神様。またいけないことを

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神様。またいけないことをしてしまいました。
僕はとんかつ屋でいい衣に出会うと、カツをご飯の上でバウンドさせ、衣が積もったところで塩をかけて描き込むという、「天ばら」ならぬ「カツばら」というのも楽しむ傾向にあります。
しかしこの日は、愛農ポークの背脂で揚げ油を作ったのです。
しかも揚げ手は、名人三谷成蔵さん。衣もあの白い成蔵さんの特製パン粉ですが、愛農ポークのラードによって、甘く甘く香って誘惑するのですね。
カツを食べた後に口の中に甘い余韻が漂って、「もう一切れ食べなよ」と誘ってくるのですね。
この時期のヒレ肉は水分を含んで味が薄いのはずなのに、噛めばしっとりと歯を包み込んで、甘い肉汁を滴らせる。
しかも脂がないヒレ肉なのに、脂特有の甘い香りが口いっぱいに広がるのは、この揚げ油、衣のせいなのです。
加山シェフがトリュフをまるごっと持ってきてくれたので、バラ肉にかけちゃいました。
神様ごめんなさい。でも懺悔しなくてはいけないのはこれだけではないのです。
さっきの「カツばら」。つまり衣がけご飯にですね、トリュフをどっさりすりおろしたのです。
衣が甘い香りをはなって心を緩め、塩がご飯の甘みを高めて、食欲の根源を揺さぶってくる中、性欲もくすぐるのですもの。たまりません。
したたかでいやらしい。親しみやすく淫売。
これはいけません。天国に登りながら、地獄に落ちてもいいと思いました。
ごめんなさい。もう一度謝ります。
これで計19人中13人が一流シェフという、濃ゆいメンツも没落してたようです。
そこで最後の「やぁ」は、渡辺シェフの提案で、いつもの手を広げるのではなく、愛農ポークに敬意を表して、豚足型にしました。
角度の関係で一部 F○○K OFFに見える人もいますが、豚足型です。
愛農ポーク! 三谷さん、ありがとう!
PS
ちなみに寝るときにはお腹空いてました。