牡蠣が唇を舐めてすべりこむ。

食べ歩き ,

軽く火を通された牡蠣が、白と緑のソースに絡みながら、横たわる。
ぬるり。
牡蠣が唇を舐めてすべりこむ。
もうそれだけで官能をくすぐると言うのに、噛めば、乳の柔らかな甘みが滲み出し、オランデーズソースと混じり合い、旨みを膨らます。
そのオランデーズには軽妙な軽さがあって、出過ぎず、海藻の香りを忍ばせながら、牡蠣の滋養と自然に抱き合う
そこへ緑が香る。
眼を覚ますようなコリアンダーの青い香りが漂って、牡蠣と爽やかに融合し、味か澄んでいくような感覚を呼び起こす。
そう、牡蠣のミネラルは、たしかにたしかに、森のミネラルとつながっている。

COOK JAPAN project オランダ三つ星シェフ、ヤコブ ヤン ボエルバの素晴らしき清純な料理。
その中でもこれがベストだった。
その後のノンアルコールカクテルも素晴らしい。

そのすべては別コラムを参照してください

ところで写真のトーンが、この写真から変わったことに気づきませんか?