毎日でも通いたい。
東京インド料理界で孤高の存在である「コチンニヴァース」に来るといつも思う。
ナッツとトマトと玉ねぎの辛いサラダをつまみながら、辛く、辛く、シナモンの香りとどこか駄菓子屋的香りも漂う野菜のフライ、「ベジタブルシックティファイブ」で、ヒーヒー言いながら、冷たいビールを流し込む喜び。
その後に、4青菜の優しい甘みと、青々しい香りが生きた「クートゥ」で癒される幸せ。
カレーなら、コリアンダーとミントをつぶしいれた「チキンニルギリ」を、ミントライスで迎え撃つ。
鼻に抜けていく爽快な香りと、口の中で爆発する香り、口腔をキックする辛みに翻弄されながら、食べ進む時間がたまらない。
「チェティナードプローンマサラ」、味わいに不思議なコクがあって、その深さに味覚が埋まっていく。止まりません。
思わず「おいしいね」と笑顔で伝えると、顔の表情一つ変えず「これうちの人気ナンバーワンね」と返すインド人シェフもいい。
さらには「マトンビリヤニ」で、複雑な味と香りが米の香りとエッチするコーフンを味わい、もう十分ななのに、レモンライスとペパーチキンを頼んだ。
これまた黒コショウの強い刺激とほろ苦みに、爽快なレモンがからみあって、僕らの心は荒波に漕ぎ出した小舟のように揺れ続ける。
こりゃクセになる。
今夜は別の予定があるけど、また来たい。
どうしようもなくまた行きたい。
毎日でも通いたい
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