「北新地とんかつ épais 丸の内店」

東京とんかつ会議225回 二重橋前「北新地とんかつ épais 丸の内店」

東京とんかつ会議225回 二重橋前「北新地とんかつ épais 丸の内店」特選雪室熟成豚ロースかつ定食 2820円
【肉3衣2油2キャベツ2ごはん2味噌汁 2お新香1ソース 2特記なし。
総計16点 各項目3点満点特記1点総計25点
かつて牛肉至上主義であり、カツといえばビフカツを意味していた大阪は、ここ数年、とんかつ屋が急増している。
なにしろ去年、「あまから手帖」で、とんかつ特集が組まれたほど充実しているのである
そんな大阪からとんかつ王国東京へ進出したのが当店である。北新地のバーで出していたカツサンドが評判となり、とんかつ屋を始めたということで、店名は、フランス語で「厚い」を指し、分厚いとんかつを売りにしている。
豚肉は「雪室熟成豚」という新潟県産の豚で、高湿度、低温の雪室で熟成させることにより、肉質がしっとりと仕上がるのだという。
フードコートの中にある店舗ゆえ、目の前でとんかつを揚げる光景や音は感じられないが、比較的早く提供される。盛り付けは、断面を上に向けた「マンジェ」方式である。
肉質はしっとりとしてきめ細かく、脂のキレもいい。だがやや豚肉の甘みが淡い。あっさりとした揚げ油で揚げられ、衣は中粗でサクッとしているが、衣が大きい分、油感を感じる。
キャベツ、ご飯とも出来はいい。おしんこは壺漬け沢庵と寂しく、味噌汁は香りが弱い。ソースは中濃よりドロリとしたソースを銘々がソース皿にとり、席へと運ぶ。辛子はチューブで提供される。