東京とんかつ会議206新橋「ほり壱」黒豚ロース&ヒレカツ定食 130gと60g1800円
【肉3衣2油2ソース3キャベツ3ご飯3味噌汁3お新香3特記なし合計22点】各項目3点満点特記1点総計25点満点
鹿児島産黒豚を扱う、夫婦で営むとんかつ屋さん。店は地下にあるが、明らかにこの店を目指してであろうお客さんが次々と入ってくる。私が訪れた時は外国人客が2組ほどいた。外国人客への説明も含めて、奥様の接客が迅速で温かい。黙って揚げるご主人と奥様のコンビネーションが店の空気を温かくさせ、とんかつ屋は家族経営が似合うなあと、つくづく思う。
ガラリとと揚げられたとんかつの衣は中粗で、サクサクと心地よいが、下面が湿気ていたので、もう少し肉汁を落ち着かせてから切られると、より良いとんかつになると思う。
肉はきめ細やかで、中心まで熱々に揚げられて、噛んだ瞬間に、うまみが弾ける。ヒレもいただいたがこちらは中心を赤く揚げており、風味がやや落ちるので、断然ロースをお勧めしたい。しかし昼は、この値段でローストヒレがいただけるのが嬉しい。油は米油であるが、肉の味わいが濃い部分、トンカツとしての醍醐味は十分ある。だが食べていくうちに、この豚肉をラードで揚げたとんかつを味わってみたいという願望が高まった。
塩をつけずとも食べ進めるが、ソースは二種あり、もしかけるなら甘みのある方をに中心部、甘さを控えた酸味が立つ方をかぶりの脂の多い部位にかけるといい。
ご飯はふっくらとして、優しい甘さがあって、蒸れなく、おいしい。豚汁は煮詰まり気味でなく、味噌の香りは弱いが、豚脂からの甘みに満ちていて、美味しかった。お新香は大根、胡瓜、人参、赤ピーマンのピクルスで、やや甘みがまた良いが、その酸味がとんかつの油気を拭い去って、新たにトンカツへと向かわせる。
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