東京とんかつ会議195殿堂入り審議西荻窪「けい太」
【肉3衣3油3キャベツ3ソース3ご飯2味噌汁2お新香2特記なし合計21点】各項目3点満点総計25点 殿堂入り審議のため3名(河田剛、マッキー牧元、山本益博)一緒に店を訪れた。
すっかり繁盛店となって、予約で満席である。なによりも、店に入ってほのかに甘いラードの香りが漂ってくることが嬉しい。こうであってこそ、とんかつ屋に来たぞという気分にさせられる。
上ロースカツを一口食べた瞬間、思わず唸った。豚肉の甘い香りが口の中に満ちて、肉汁が舌に流れていく。
中心の部位も良ければ、右端のかぶり部分も、味が濃い。以前は南州自然豚だったが、今は同じ鹿児島の六白黒豚を使われている。
前回は、若干火入れが浅かったが、今回は十二分に豚の旨味が引き出されていた。
また、以前より衣の色も濃くなった。衣は中粗で、このたくましい味のする豚肉と合う。
さらに、網に接地している分も湿気てはなく、最後までサクサクと心地よい音を立てる。おそらく、揚げてから肉汁を充分に休ませて、切るときに流れ出さないようにしているのだろう。
香り高いご飯、 みずみずしく甘いキャベツ、しじみか豚汁が選べる味噌汁はよし。人参薄切り、きゅうりと大根の浅漬けは、必要にして十分。ソースは自家製ブレンドソース。
ヒレとシャドープリアンを揚げた特上ヒレカツもいただいたが、肉の魅力としては、断然このロースに軍配をあげたい