東京とんかつ会議180 殿堂入り審議 自由が丘「天元」 特上ロースかつ定食2500円

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東京とんかつ会議180 殿堂入り審議 自由が丘「天元」
特上ロースかつ定食2500円
肉 3油3 衣 3 ご飯 3 味噌汁2 お新香3 キャベツ 2 ソース3 特記ポテトサラダ1 計23点
久々に高得点を得た「天元」の殿堂入り審議を3人で訪れた。
前回も述べたが、高価なあぐー豚を使ってこの値段はお値打ちである。昼時の「ロースかつサービスランチ」は、尻寄りの部分を使っているというが、1300円という大変魅力的な値段で出されている。
さて特上ロースであるが、上ロース160gに対して肩ロース寄りの肉を200g使われている。
かつを一口食べてみれば感じるが、脂の味わいが濃い。あぐー豚特有の特徴である。それゆえに端の細くなったかぶりの部分は、濃厚な味わいで、とんかつを食べたぞという気分が高揚する。この濃い味わいの豚には、きめ細かい衣より揚げきりのいい中粗の衣が合う。
また揚げ油もよく、ラードの甘い香りをまとった衣が、サクッと弾けると、豚脂の濃く、甘い香りが口の中を満たし、脂はするりと溶けていく。
その誘惑的な香りの中から肉の旨味が滲み出て、心をつかむ。
野菜と果物の完熟ソースも、自然な甘味があって、肉を盛り立てるが、通常の味が濃いとんかつソースとあぐー豚の濃い脂がぶつかり合う醍醐味も捨てがたい。
端の部分はわざと中濃ソースをかけてご飯をかきこむのがおすすめである
ごはんはもちもちして甘く、豚汁はネギと大根に珍しく玉ねぎがたっぷり入っている。
お新香はキュウリの糠漬けに大根と人参と必要にして十分。
キャベツはみずみずしいが、より繊細に切られると、一層輝くだろう。
マヨネーズの旨味だけに頼らないポテトサラダもおすすめ