東京とんかつ会議142池の上「とんかつ太志」ロースカツ定食1500円

とんかつ会議 ,

東京とんかつ会議142池の上「とんかつ太志」ロースカツ定食1500円
【肉3衣3油2キャベツ3ソース2御飯3味噌汁3お新香2特記なし計21点】

ご夫婦で切り盛られている小体なとんかつ屋である。ドレッシーな服を切られた奥様がサービスで、黒Tシャツに茶のエプロンをつけた、誠実なそうなご主人が厨房に立つ。
肉は、ランドレース、大ヨークシャー、デュロック、バークシャーを 四元とし、芋・麦を主体にした特殊配合飼料で飼育したという神威豚というブランド豚を使われている。東京でモスすでに150軒近くとんかつ屋を巡って来たが、初めて出会う豚である。
ランチのカツは、国産厳選豚となり、その他不定期で、信州千代幻豚、北海道どろ豚、沖縄金あぐー豚などを扱っている。議題の「ロースカツ定食」は、神威豚の150g。噛めば、肉に甘い香りがある。肉汁も感じ、キメが細かい肉質で、脂の融点も低い。衣は少し粗めだが、サクサクと香ばしく、この肉との相性がいい。一番小さい端部分(カブリの方)も味が濃いのは、いい肉であり、良き揚げ方であろう。
ぜひ写真をクリックして、アップにしてみてほしい。この艶と肉質は、とんかつ好きだったらそそられるはずである。
フライヤーで揚げられているが。中低温から静かに加熱されている。頭側のの筋にもう少し火が入っているとよく、そのため油を2とした。
キャベツは荒いが甘く申し分なく、ご飯も、甘くモチモチとしておいしい。白っぽい信州系の味噌を使った味噌汁も香りよく、大根きゅうりのぬか漬けも必要十分。おしんこを別でとってみたが、きゅうり、大根、人参、コリンキート良かった。ソースは、やや甘さがくどいのが残念である。
百数十軒も東京都のトンカツ屋を巡ってもなお、まったくノーマークだったこんないいトンカツ屋があることが、なによりも嬉しい
メニューにカツ丼はないが、常連の客が食べており、それがなんともおいしそうで、次回はそれを目指したい。

山本益博氏

【肉3油3衣3キャベツ2ソース2ご飯3味噌汁3お新香3特記ランチのとんかつ定食1計23点】

河田剛氏

肉3、衣3、油3、キャベツ3、ソース2、御飯3、お新香2、味噌汁3 22点(