東京とんかつ会議11 南青山「赤月」岩中豚ロースカツ膳2000円 

とんかつ会議 ,

東京とんかつ会議11
南青山「赤月」岩中豚ロースカツ膳2000円 
<肉3、衣2、油2、キャベツ2、ソース2、御飯2、新香2、味噌汁2、特記メンチカツ計18点>

南青山墓地横、地階のモダンな店を、ご主人一人で切り盛る。夜は串揚げや豚鍋もやられている。とんかつの豚肉は、白王豚、岩中豚、LYB豚(ルイビ豚)の三種類。今回は、三種の真ん中の価格帯の岩中豚を選んだ。
揚げ上がった、断面はうっすらとロゼ色で、しっとりと汗をかいている。噛めば優しい甘さが広がって、雑味の少ない、良質のおいしい豚の旨味が広がる。まずは中央部を、なにもつけず、そのまま食べることをお奨めする。脂も融点が低く、甘く香るが、端の部分が肉より圧倒的に脂が多く、銘柄豚を使っていることもあろうが、もう少し掃除して、肉と脂のバランスを整えてほしいと思った。
油切れはいいが、肉のしっとりしているか所と固い個所があり、もう少し均一感が欲しい。衣は少し粗いが、香ばしく軽く、舌や上顎に当ることもない。
キャベツはお替り自由。ソース自体は、ハーブやスパイスを使っておいしいのだが、かつと合わせた時に、逆にそれらの香りが豚肉の香りを上回ってしまうきらいがあるので、2とした。