東京とんかつ会議 第118回  第119回殿堂入り審議 グリル旬香亭

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東京とんかつ会議 第119回 殿堂入り審議 グリル旬香亭(1500円)
【肉3油3衣3キャベツ3ソース3御飯2味噌汁2お新香(ポテトサラダ)3特記ハンバーグ 合計23点】各項目3点満点特記1点総計25点満点

BSTBSにて毎月最終土曜日の夕方に放送されている「東京とんかつ会議」の番組上にて、殿堂審査を行ない、3人一致で、文句なしの殿堂入りを果たした。
「グリル旬香亭」の古賀達彦シェフは、系列店である、お茶の水「ポンチ軒」(殿堂入り)の佐藤シェフからとんかつの技をならったという。
佐藤シェフは、幻の名店であり、山本益博さんが小学生の頃から愛していた今は無き、浅草「河金」のとんかつに惚れて、とんかつ職人になった方である。
古賀シェフは、その技術のすべてを学びながらも、洋食屋としての色合いを出せるとんかつを目指したという。
そのせいだろう。きめ細やかで脂とけがよく、ほの甘い香りが漂う北海道夢の大地の豚肉と衣のバランスが見事で、以前はやや衣が勝ちすぎる嫌いがあったが、より衣が細か目になって、油切れよく軽やかな衣が豚肉を活かしている。
脇役の中で特筆すべきは、キャベツである。ガストロパックという減圧加熱調理機にかけられたキャベツは、まだ地に根を伸ばして養分をすっているままの状態ように半透明で、みずみずしく、とても甘い。雑味の無い、朝露の味である。 御飯、味噌汁、数種揃えられたソース類やマスタードなどもよく、色々試してみても面白いだろう
さらに今回の写真は、特別にカツとカレーをオーダーし、カツカレーと洒落てみた時である。最初は甘みを感じ、微かな苦みが引き締め、やがて穏やかな酸味と深々としたうま味が広がっていくカレーは、カツとすこぶる相性がいい。
白い御飯をスプーンに乗せ、そこへカレーをたっぷりかけてから、一口大に切り、太陽ソースをかけたカツを乗せて食べる。カツカレーの醍醐味ここに極まると叫びたくなるような味わいである。
特記に上げたハンバーグは、なにより姿が神々しく、きちんと肉の香りに満ちた、真のハンバーグである。

山本氏

肉3衣3油3キャベツ3ソース3御飯2味噌汁2お新香(ポテトサラダ)2特記フライ物1計22点

河田氏

肉3、衣3、油3、キャベツ3、ソース3、御飯2、新香(サラダ)3、味噌汁(デザート)2、特記 洋食メニュー各種 23点