新宿「コチンニヴァース」。

食べ歩き ,

新宿「コチンニヴァース」。
インディアンチャイニーズはもうなかったが、変わらず、温かい南インドの味を届けてくれる。
クミンの香り一杯の、ジーラマトン。甘い茄子のフライもチースがけキーマも
キャベツのサブジも鶏の黒胡椒カレーも、レモンライスやグリーンライスもうまかったが
最もやられたのが「青菜のクートゥ」だ。
クートゥは、タミル料理、チェティナドゥ料理の伝統的な、汁気の少ない野菜のスパイシー煮込みである。
凝縮した青菜の甘み、ほのかなえぐみが、スパイスと共鳴して、舌に優しい。
噛んでいると、青菜の養分が体に送り込まれていく感覚が高まり、うまいなあと、呟く。
おそらく、クミンやコリアンシードを炒め、赤唐辛子、ターメリック、生姜、ニンニクを水に浸して煮込み。刻んだ青菜を加え、さらに煮込んだ、単純な料理が、なぜにかくも胸を打つのか。
「しみじみ」という言葉が似合う、日常の味。日常のたくましさがここにある。