料理名を、蘇造肉(スーツァオロウ)という。
『蒼穹の昴』にもその名が出てくる、西太后の好物である。
6種類の豚の内臓を。漢方をはじめ数十種類の調味料や野菜、スープで煮込んだ料理は、淡い滋味を感じさせながら、噛むほどに味の奥行きが広がって、魅せられていく。
言い伝えでは、在位中に計6回 江南(現在の江蘇省及び安徽省、上海市に相当する)を訪れた乾隆帝は、宴席で蘇幇菜(蘇州料理)を楽しみ、中でも“蘇造肉”をたいそう気に入って、大いに称賛したという。
そこで、料理人を北京に連れて帰り、御膳房に“蘇造局”という蘇幇菜(蘇州料理)を専門に調理する部門を増設し、新王朝末期まで代々受け継がれた。
この料理は、多種の漢方薬と調味料を合わせ食欲増進と臓器潤沢の効能効果、汁は鮮(せん)美(び)で肉は軟(やわらか)くが特長といわれている。
北京「厲家菜」は、125人の料理人を抱え、毎食美容と健康に留意した
100種類の料理を用意させたという、西太后の料理を今に伝える唯一の店である。
店主愛茵さんは、北京ではこの料理を作っていた。
しかし、日本では新鮮な内臓の入手が難しく、諦めていたという。
今回6/12〜7/1で各週、3人が特別料理をプロデュースする。
第3週目、6/26〜7/1は、僕がやらせていただくことになった。
そこで新鮮な豚の内臓を用意し、特別に「蘇造肉」を作っていただくことにした。
その他普段出邸内特別料理を、残10皿で構成しました。
この週に予約していただければこのコースは食べることは可能です。
6/26と7/1は、僕が同席し、料理解説もやらせていただきます。
大いに食べ、笑い、そして美しく、健康になりましょう!
料理名を、蘇造肉(スーツァオロウ)という
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