恐らくこれを考案した人は、
天才か、今まで一度もかつ丼を食べたことがない人だろう。
機内食にかつ丼!
その発想に、かけた。
ミュンヘンへの機内で思わず頼んだら、大正解だった。
今まで数々の奇抜な機内食をいただいたが、これは間違いなくトップクラスである。
見た目はなるほど、かつ丼と思えばかつ丼である。
で、掻き込んでみた。
衣は、3倍以上にふやけて、ふにゃふにゃである。
パンを液体に浸けて放置した状態を思い出してほしい。
しかも油まみれだ。
卵は固まって、各地に点在。
タレはゼリー状に固まり、これも点在し、御飯やカツに絡んでいない。
よしそれなら肉だけを食べようとかじりついた。
以外に柔らかい。
しかし味がない…。
どこかに置き忘れてきたらしい。
恐らく最新科学テクニックで、肉汁は残して、うまみだけを抽出するという調理法を駆使しているのだろう。
味がないのに柔らかい豚肉を想像してみてほしい。
おかげで貴重な体験ができた。
ほとんど食べることができずに、ダイエットに貢献した。
これからスペインでたらふく食うんだものね。
ありがとう。