祇園「千ひろ」 心を澄ます 2013.01.17 食べ歩き , 和食 , 割烹 , 京都 , 根菜 Tweet かぶら蒸しをすくった瞬間、香りが顔を包む。 甘い、いたわるような香りと、ちくりと刺す、野の香り。 大地の豊穣と生の挟持が、香りと味の中に同居している。 一口ごとにかぶらの偉大が胸に染み、積もっていく。 甘鯛も銀杏も細かくして、かぶらのふわりとした食感を引き立てる。 その良心と潔さが、敬意を深くし、感謝を呼ぶ。 心を澄ます料理とは、こういう料理ではないか。 祇園「千ひろ」