六本木「ラ・ブリアンツァ」 好きな味 2022.12.16 食べ歩き , 東京 , 魚介 , 野菜 , イタリア料理 , スープ Tweet 「これマッキーさんが好きな味です」。 そう言っておっくんが出したのはスープだった。 天邪鬼な僕は、そう言われると何か一言、言いたくなる。 だが一口飲んだ瞬間、顔が笑い、体の力が抜けた。 豆や魚の滋養が混沌となり、地平線のようになだらかで、永遠がある。 冬に向かって養分を蓄えた野菜と魚が抱き合い、微笑みながら新たな天体を生み出している。 「魚介と冬の野菜のスープ ベルッツァータ」という名だという。 塩加減がギリギリで、旨味が目覚める際のところで止めている。 だからこそ、喉に落ちたスープは、体に染み込み、隅々の細胞まで行き渡るのだ。