したたかな色気 2015.12.15 食べ歩き , 東京 , イタリア料理 , シャルキュトリー Tweet 奥野シェフは爽やかな青年だけど、じつはしたたかな色気を隠し持っているのかもしれない。 彼の作ったブレザオラを食べた時、そう思った。 その赤黒い肉は、ねっとりと舌に甘えながら、滋味を滲ませてくる。 熟成して濃密になったうまみだが、これ見よがしではない優しさがある。 それでいて、こちらの心をたぶらかす脂の、甘いエロさがある。 うん、これは相当したたかでないと作れないよ。