京都「オステリア・イル・カント・デル・マッジオ」。

日記 ,

京都「オステリア・イル・カント・デル・マッジオ」。
当晩は、「まんまトスカーナ」である
自家製のプロシュート、サラーメ、ソップレッサータ。鶏レバーのクロスティーニ、鴨の首に鴨肉を詰めたコッロ・リビエーノと白インゲン煮などを、しみじみと噛みしめ、
リボッリータの優しく素朴な味わいに、心和ませる。
ほうれん草とリコッタのラビオリの、チーズのコクにからんだほうれん草の甘みに笑い、
鴨のスーゴ、パッパルデッレの太い味わいに赤ワインを流し込む。
優しい滋味の兎のフリットを手づかみで齧りついた後は、
メインは2kgのビステッカ。バリッと焼かれた鳥取産だという牛肉は、脂の刺しが入っていない赤身肉で、際立った塩味と肉の鉄分が溶け合い、噛め噛めと迫ってくる。
そして猪の赤ワイン煮込みマレンマ風は、獣の香りが赤ワインと味を高めあって、我々の体に眠る、内なる野性を、叩き起こした。