中華焼きそば好きである。それも五目焼きそばが大好物である。
焦げ目のついた麺、とろりあんかけに酢をかけて、からしをちょいと利かせて、ああたまりまへん。
だが、世の五目焼きそばはありゃいったいなんだ! 白菜でかさを増やそうという意図が見え見えである。
どこが五目やねん。
今後、「白菜焼きそば」と呼んでいただきたい。
参照写真左(どの店かは言わぬがこれでもまだましなほうだ)
過去のベストは、今はなき原宿福禄寿の五目肉焼きそばだった。鶏肉、豚のハツ、マメ、、ガツ、レバ、蝦、野菜がバランスよく入った焼きそばだった。
会社が近いせいで週に一度は食べていた。実は小学生のコロから食べていた好物である。
福禄寿は移転した後、時代が折り合わず1999年に閉店。
「もう一生五目肉焼きそばが食べられないのか」と、途方に暮れていたところ、経営母体富強食品の長女が、西麻布自社ビルの一階で点心屋を開店。
「幻の福禄寿五目肉焼きそば」として品書きに加え安堵したのもつかの間、一年で閉店。
世の焼きそば愛好者たちを失意のどん底に陥れたのでありました。
僕は仕方なく、有楽町「慶楽」で
「ガツの炒めを焼きそば仕立てにして」とか、西麻布「翠園」(チンジャオロースと焼きそばがうまいっ)で、セロリとレバーの炒めを焼きそばにかけてもらうなどといった特別待遇を強要して、その場をしのいできた(参考写真中)
ところが一年前、同じく失意の底に居たマイミクKASSIEさんから
「京橋に福禄寿の源となった雲楼という店あり、同じ焼きそばを発見」との朗報が!
いけばあるじゃありませんか五目肉焼きそば1200円。(参考写真)右
豚の胃袋さんマメ(腎臓)さん、ハツさん、カリッと香ばしく焦げ目のついた太麺さん、おひさしゅうございました、お元気でいらっしゃいましたかと、涙したのは言うまでもない。
以来食べたくなると京橋に走る。
閉店