ピメント幸せを満たす

食べ歩き ,

甘い。
いやただ甘いと言ったら、このピメントに失礼だろう。
シェフがバスクのピメントと似た種を探して育ててもらっているという「江別産ジャンボピメントのオーブン焼き」である。
ピメントは、口の中で解けるように消えていき、味と香りを残す。
炭火で1時間半焼いてうまれた官能が、舌の上に居座る。
「甘い」と単純には言えない複雑さが、甘みに艶を含ませていて、なんとも不思議な気分になるのであった。
あなたは本当に野菜なの?
いや味にカオスがあるからこそ植物なの?
色々聞いて見たが、答えは返ってこない。
ただただ人間を惹きつけ、幸せを満たすだけであった。
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