9月の荻窪「有いち」のご飯は、ハモの出汁炊き込みご飯だった。
鱧のうま味がうっすらと米に沁みて、しみじみとした美味しさが募る。
このご飯のお供には、玉子焼きを頼んだ。
玉子焼きの甘みを、鱧の上品な出汁が受け止める。
その出会いがなんともいい。
さらに、おこげをもらい、穂紫蘇と塩を少しふって、お湯をかけた。
お湯の中で、鱧は再びうま味を膨らまし、塩によって引き立つご飯の甘みとともに、さらさらと舌を流れていった。
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ハモの出汁炊き込みご飯
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