カツサンド2 銀座「GINZA1954」。

食べ歩き ,

運ばれてきて、まずその仕上がりの美しさに目を奪われる。

断面が一面ピンク色で、しっとりと肉汁が染み出て濡れている。エロさを感じさせるカツサンドである。

「カツサンド」2376円は、宮城県大河原町の契約農家から取り寄せた、三元豚モチ豚ロースの芯部分のみを使う。

脂部分を掃除して衣をつけ、さっと揚げてから余熱で火を入れる。

食べれば甘い豚の香りが鼻に抜け、肉汁で口の中で満たされる。

分厚いカツサンドながら、するすると、まるで水のようになめらかに喉に落ちていく。

気品あふれるカツサンドである。

ぜひハイボールとともに楽しみたい。

持ちかえって一晩おいても、そのおいしさは落ちず、なじんだ味わいに家人に喜ばれるだろう。