食昼はとんかつなどを目当てのサラリーマンで賑わい、
夜はステーキを中心とした洋食のコースを楽しむ人で盛況な店。
「カツサンド」千七百円は、持ち帰り専用。
分厚いヒレ肉を揚げ、軽くトーストしたパンにのせてソースをかけると、パンで挟めないんじゃないかと思うほど大量のキャベツをこんもりとカツの上に盛る。
その上からたら~りとソースを回しかけ、パンではさんで軽く押えつけてえいやっと四等分。きれいに包装された箱をほどき、経木の蓋を開けたときは歓声が上がる。
箱にみっちりと詰まった厚さ五~六センチのカツサンド。
顎をはずさんばかりに口を開けて食べれば、パン、キャベツ、衣、ソースそして豚の肉汁が一体となって口の中にあふれる。
それぞれが見事になじみ、邪魔するものなど一切なし。
またそうした一体感は望めないもの、出来立て時の衣のカリッとした食感や、汁気たっぷりの肉による圧倒感のあるおいしさも捨てがたし。
閉店