銀座のモンドバーで 、数十年前のオールドパーを見つけて、お願いした。

バーで古いブレンデッドウィスキーを見つけると、必ず頼む。

均一化された今のウィスキーにはない、ブレンダーの矜持があるからである。

やはりこの頃の酒は、今の酒にはない時間をもたらす。

酒の魅力に惚れながら、ゆっくりと酔っていく時間がある。

店主長谷川さんは、もう死ぬまで飲みきれないほど、古いウイスキーを買われたそうだがお店で出すうちに次第になくなり、今また新たに買い始めたのだという。

ただおいしい、ただ酔わせるウィスキーとは違う、時を豊かにしてくれるウィスキーは、たまらない。