エビフライが現れた瞬間、僕は子供になる。

食べ歩き ,

エビフライが現れた瞬間、僕は子供になる。
ご馳走を食べ慣れている今の生意気な現状でも、目の前にエビフライが現れると、「わぁーい」と、心の中で叫ぶ。
無邪気だった子供の食欲に戻してくれる。
そんな僕は、ずっとこんな店を夢見ていた。
エビフライ天国である。
右を見ても左を見ても、皆おいしそうにエビフライを頬張っている。
なにしろランチの「特撰海老フライセット」1,180円からして、でかい。
そのあたりのエビフライの1.5倍はあろう。
もちろん、大きければいいというものではない。
しかし、エビフライに関しては、でかいと嬉しい。正解である。
さらにその上のエビフライ千八百円も
要予約という伊勢海老や、豊洲に入った車海老の中で一番でかい車海老を使ったフライや、オマールのエビフライまで、エビフライ責めにあう。
たまらない攻撃である。
ランチのほのやかな甘さとミソたっぷりのやるにタルタルをたくさんつけてご飯を頬張る。
さらにでかいのは、甘みが強く、車海老は、筋肉がしなやかなながら密で、噛む喜びがあって、甘みに品がある。
オマールは味が濃密でうっとりとし、中心をレアに仕上げた伊勢海老はエレガントさに満ちている。
身を丸ごとカプッと噛むのもたまらぬが、オマールや伊勢エビの尻尾のところを、歯でしがむようにして食べるのも好きだなあ。
ついでに言うなら、甘エビをこれでもかと入れて作ったスープで作るラーメンや、ホワイトソースの中に海老の風味が詰まったグラタンもおすすめである。
エビフライはやはり、フライ界の女王なのである。
北品川「AbdeF」にて。