インスタ映えとは無縁

日記 ,

インスタ映えとはほど遠い料理写真である。
試しにインスタにあげて見たが、反応が恐ろしく低い。
でもしみじみとおいしい。
北海道の冬が和やかに、息づいていた。
ゆりねと白子のすり流しに、分厚く切って炊いた大浦ごぼうが浮かべられている。
汁を飲めば、白子の熱をゆり根の冷が、優しく包み込む。
白子の精が凛々しく、ゆり根の甘みが丸い。
だがそのどちらが突出することなく、見事に溶け合い、新たな天体を作っている。
そこへごぼうが、甘く、ほっくりと崩れていく。
閑寂の美しさと、清廉の潔さが、ゆっくりと体に染み渡る。
札幌「壽山」の一皿に惚れた。

「逆インスタ映え」。でもしみじみとうまし

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