ひたすら肉を食う。

食べ歩き ,

いきなり肉に行くのがいい。

前菜はトマトサラダくらいにして、いきなり肉に行く。

「今から焼かせてもらいます」。

Lボーンを見せられて、あがる。

客席との境が一切ない厨房で、我々の肉が焼かれているのを見て、さらにあがる。

「ナイフをお選びください」。

スペイン製ナイフの鋭利な輝きに、燃える。

「お待たせしました。焼き上がりました」。

ガチっと焼けた焦茶の表面から、赤い肉がのぞく。

「さあ食べろ!」

サシなど入っていない、赤身肉が誘う。

あとは一心不乱。

肉を噛み噛み、噛み砕き、鼻息を荒くし、赤ワインをぐびぐび飲む。

同席者と目で相槌を打ち、微笑みながら、ひたすら肉を食う。

 

恵比寿「CHUSTO」にて。