のったり、のったり時間が進んでいる

食べ歩き ,

のったり、のったり時間が進んでいる。
みな笑顔で、心を真っ直ぐ座らせている。
プラヤ・デ・サンタマリアの『海の家」で、弁当を買って食べた。
傍らには冷えたビール。立って食べた。
炒めた御飯の上に、焼いた豚がドンと乗っているのは、Lechon Asado, 小間切れの豚肉が乗っているのが、Bistec de Cerdo Grilleである。
共に約35ペソ。約200円(キューバは二重通貨で、同じペソ値段でも、街中と田舎、地元人と観光客相手の店では、表記の内容に差がある)
世界中のこのような屋台で売られている屋台食に共通するのは、
味が濃い、辛いという、インパクトがあるものだが、この弁当「カヒータ」は違う。
味付けが淡いのである。まったく辛さや刺激がないのである。下のピラフも、油はなんだろうか? 油っぽくないのである。
豚一枚炭火焼の香りに富んだ奴もいいが、Bistec de Cerdo Grilleがいい。
醤油味のない叉焼といった風情で、御飯が進む。
さてここで「カヒータ」の食べ方。
① 弁当には当然ながら箸がつかない。フォークもスプーンもつかない。
② 弁当箱のふたの部分に切り込みがあり、ここを千切っていくと、どうやらスプーンらしきものが出来る。
③ 誰もスプーンとは気づかないものができる。
④ これを使い食べる。
⑤ ただし、厚紙なので汁毛を吸い、フニャフニャになって、もはや便利というより、かなり食べづらい。
⑥ 大食いや早食いの人は、矯正用にぜひ取り入れてほしい
⑦ それでも頑張って食べるか、インド人になって手で食べる。
地元の人は器用に食べているか、手で猛然と食べているかである。
箱は紙だからそのまま廃棄。実にエコである。
空港から来るまで30分。運転手にこの弁当を食べにいくと伝えたら、大笑いされた。