ちょいと軽く飲んでくかあと、梅田食道街。
「森清」をのぞくが、まだ店開け前。
そこで「食べログ」にて「森清」の次に評判の良い「丸」に向かう。
おでんはまず無難にこんにゃく。それにつきだし食べて よこわの赤身をもらう。
質はいいが、練り練りわさびが残念ね」。
焼酎一杯飲んでお勘定。
2040円。
高い。
気持ちおさまらず 「金盃」へ。
立ち飲みながら主人のたち働きがいい。
客筋がいい。
朱塗りの片口から 白鶴のたる酒。
「ポテト」と頼めば、「はい、金盃ポテト一つ」。
「肝煮」と頼めば、「はい、かしわ肝煮一つ」。
品書きを短縮する店あれど、逆の店は珍しい。
「板わさ」に、名物「エッグ」。
次第に半熟になる玉子相手にもう一杯。
「お勘定」。
1900円
安い。
気分良くなり、もう一軒 。
表の品書きに感じて、入った立ち飲み屋。
名前がいいねえ。「毎日」だもの。
ポテトサラダは珍しいトマト入り
出し巻き玉子は、きちんとだしが効いてらい。
よし今度は「新子」だ、ポン酢でいってみよう。
すかさずぬる燗で迎え撃つ
「お勘定」。
950円。
安い。安い。
よしこうなったら向かいも入っちゃえ。
表に吊り下げられた、品書きに惹かれたんだけどね。
本日の超おすすめとかかれた料理より、 「山城のたけのこ」と「いたどり」、「あまどころ」 をお願いします
酒は芋にしてみるか。
どちらも香りいい。
あまどころは空豆の香りに似て、ほんのり苦く甘い。
たらの芽のような産毛が生えている。
ああ、目の前でぐつぐつ言ってるこいつを頼まないわけにはいかないぜ。
「和子牛のどて焼き」
おおっ。なんと柔らかい。
すじながら筋張っていない。
しかもほの甘いときたもんだ。
これが仔牛の優しさか。
「こんなどて焼き、初めてです」。といえば、
いかにも料理好きだというご主人にっこり笑って、作り方を教えてくれた。
よしもう一杯。
「ほうれん草」に、「うるい」も頼みましょう。
一人二人と常連がやってきた。そろそろおいとまいたしやしょう。
「お勘定」。
1850円。
安い。
勢いついたぞ。でも立ち飲み三軒で疲れてきた。
最後は老舗。 「たこ梅」のおでんでしめよう。
燗酒小一本を頼み 「たけのこ」に「大根」。
おでん鍋見れば、ぐつぐつと元気がいい。
そのせいで、つゆの味にごって、練り物油の酸化味が滲んでる。
よしここは、つゆを通さぬ名物タコといこう。
うん。これはまあいいが、
もういこう。
「お勘定」。
2040円。
高い。高い。
出だしと締めには失敗したが。
梅田食道街の宵は、面白い。