お昼にある割烹で出された水菓子である.
さて、クラウンメロン、マンゴー、スイカ、マンゴープリン、ミントジュレのどれから食べようか
一息呼吸して考える。
やはりこれは、甘みの弱いスイカからだろう.
次にこの色合いからして、クラウンメロン、マンゴーといって、最後はプリンだな.
決まった。
しかし僕の困ることは、途中で浮気がしたくなることである.
あるいは食べ順が正しかったか、検証してみたくなることである。
それでスイカを一切れ食べたあと、マンゴーをひとかじりしてスイカに戻った。
プリンを少し食べて、メロンを少し食べてみた。
予想通り、スイカの味やメロンの味は消え、ミントジュレの味しかしない。
予測が当たった喜びはあるものの、ひとかじり分損してしまった。
ああ、嬉しくて悲しい。
その時、名案がひらめいた。
マンゴーをマンゴープリンと抱き合わせたら、どうだろう?
現在マンゴーと過去マンゴーの合体である.
現役とOBの取り合わせは、予想通り、現役の香りも味は失せ、プリンの味しかしない.
やはり予想外のことは、なかなか起きない。
まあこんなことを、1人で黙々とやっている男はなかなかいないと思うが。