このシェフの嘆きを救うのは、豆部しかありません。

食べ歩き ,

豆部部長伊藤くん、
これは由々しき問題です。
昨夜は下北沢のスペイン料理に行きました。
カジョスや牛ミスジのフリカンドなど、煮込みがおいしく、このシェフは間違いなく豆料理がうまいはずだと確信いたしました。
しかし豆料理は、インゲン豆とマダコの温かいサラダしかない。
バスクで修業したと聞けばなおさら、このシエフならうまく作るはずだと思い、聞きました。
「ポチャスのような豆スープや豆の煮込みはやらないんですか?」
その瞬間彼の顔が輝いて
「ああポチャスですか。おいしですよねえ。実は僕、豆料理が一番好きなんです。でも豆料理を作っても、まったく出なくて」
そう。このシェフの嘆きを救うのは、豆部しかありません。
「タウラ」にて。