〜すいません。と、あやまりたくなる〜

食べ歩き ,

〜すいません。と、あやまりたくなる〜
「本家ぽん多」の「あわびのバター焼き」(時価)。
バターのコク、醤油のうま味。
その強力なタッグの中からにじみ出る、鮑の柔らかな甘み。
なめらかなうま味。秘めた色気。
これはご飯のおかずである。大至急ご飯のおかずである。
こいつを肴にして燗酒をやるのもいいかもしれない。でもご飯である。
醤油とバターのうま味越しに貝の滋味を噛みしめ、ご飯を掻き込む。
ああ。
後ろ指を刺され、友達をなくしてもいいから、鮑でご飯をくるんで食べる。
うう。
すいません。と、あやまりたくなる。
これは書いてはいけない。と思ったが書いてしまった。
そしてその恐縮な気持ちを、醤油バターソースに染まったレタスのヴィネグレット和えの、ちょいと下品な嬉しい味でごまかしてみたが、やはりすいませんなのである。