「醋血鴨」。鴨の血鍋である。
貴州には専門店があって、他にメニューがあるのに、客の全員がこれを食べているという。
鴨の血で鴨肉を煮る。
なんという合理的で、素敵な料理だろう。
厳しい越冬に耐えんとした血は、滋養に富んで、なんとも甘く、身肉は鉄分に溢れている。
この二つが絡み合うのだから、たまりませんぜ旦那。
芋のツルか葉にんにくと肉をからめながら食べると、笑いが止まりません。
そして次第に鼻穴が開き、コーフン状態になってくる。
そこで第二幕。白菜の登場だあ。
生白菜を入れて、少し焦げるように火を入れる。
その焦げ香と白菜の甘みが、今度は鴨の血と肉にからまって、ああ誰か箸を止めてくれ。
最後はこいつをご飯にかけて。ふふふふふ。
今年すでに、二回も食べてしまいました。
すいません。
「醋血鴨」
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