「ドM」である 2015.06.15 食べ歩き , 東京 , 割烹 , 貝類 Tweet 鳥貝は、「ドM」である。 虐めてこそ味が出る。 貝の王様とも言うべき、メロンのような香りと品のあるエロい甘みをいたぶると、さらに味を変化させる。 「智映」では、白い内側を5秒、黒い外側を2秒炙って出してくれた。 食べれば鳥貝は、色気をぐっと増して舌にしなだれかかる。 しかしそんな色気で誘うものの、身体は許さないわよという媚態がある。 男気にも通じる、垢抜けた、張りのある色っぽさで口腔を満たしては、消えていく。 まさに粋な味わいである。