名古屋に新しいとんかつ屋が誕生した。
名を「とんかつ@」という。
実は、不肖マッキー牧元が、プロデュースさせてもらった。
東京とんかつ会議に参加し、全国300店舗近く食べ歩いて得た知識を注ぎ込んで、おいしいとんかつが生まれるよう、考えあぐねた。
豚肉は、熊本の走る豚、岩手の佐助豚、みやぎのさいとうボーク、三重県の愛農ナチュラルボークで、常時あるのは、佐助豚である。
と聞けば、みなさんご存知のサカエヤ新保さんが手当した豚肉であり、それぞれを完璧に管理して、揚げる。
揚油のラードと太白ごま油、衣はロースとヒレ用別々に中屋パン粉に指定して、ソースは静岡のトリイソースのウースターとオリジナル、キャベツも品種指定、ご飯も食べ比べて選び、味噌汁は名古屋なのに宇和島井伊商店の麦味噌を具なしで出し、お新香も決めた。
我ながら、文句なしのとんかつ定食だと思う。
ロースかつは、ラードの甘い香りがする香ばしい衣と、きめ細かく、柔らかいだけでない、噛みごたえのある肉とのバランスが楽しく、脂は甘い香りだけを残して、すうっと消えていく。
ソースの塩もかけずとも、それだけで美味しく、なによりも味に重さがない。
写真は150gだが、するりと食べてしまった。
このロースカツもいいのだが、ヒレカツとミンチがすごい。
今まで食べてきたヒレカツは、微かな酸化臭が気になるのだが、ここのヒレカツは、肉の純粋な香りと旨みだけに溢れて、どこまでもきれいな味わいである。
そしてミンチは、豚のやさしく甘い香りに満ちていて、幸せを運んでくる。
僕が今まで食べてきた、豚ミンチカツの中では、群を抜いている。
日本一のミンチカツと断言したいほどであった。
当日は走る豚のミンチだったが、他の豚肉も試せると思うと、ワクワクして仕方ない。
なんか、自画自賛で、すいません。
だっておいしいんだもの。