出所後の宴。

「幸福の黄色いハンカチ」の高倉健は、カツ丼にビールだったが、僕は「無限」にノンアルコールビールだった。
シャバに出て,最初の外食である。
我が家の食堂的存在だが,最近は予約至難になって久しい。
1ヶ月前に予約をとり、その日を先生と談判して,退院日にしてもらった。
「気をつける食事も,お酒も大丈夫ですよ」と、主治医から言われたが,4キロ減量した手前,いきなり酒とはいかない。
まず牧元家デフォルトの「胡瓜とトマトサラダ」、「エビタタキ春巻」、「手羽先のスパイスか塩焼き」である。
どれも簡単な料理であるが,ひねりが効いている。
玉ねぎとニンニクおろしが入ったドレッシングのバランス、春巻きの太さ、塩でマリネしてからローストしたであろう手羽先,味にぶれなく、少しだけ個性が光る。
続いて、「さつまいもバター炒め」、「エリンギニンニク炒め」、「イワシのチーズ巻きロール焼き」、「南瓜の冷たいスープ」、「焼きとうもろこし」、「カリフラワーのハニーマスタード漬け」、「インゲン胡桃和え」といった。
初めて食べるカリフラワーがいい。
真似してみよう。
メインは「鴨胸肉とじゃがいものロースト」、締めに「トマトとバジリコのスパゲッティ」、デザートは「桃と白玉のココナッツミルク」にした。
打順に切れ目なく,普段はこれでワインをグビグビ飲むのだが,今夜はノンアルコールビールと水で迎える。
病院食から復帰したのに関わらず,あまり塩分の強さは感じなかった。
問題は、少しずつ食べていったのに,すぐお腹がいつばいになってしまうことである。
「このままいけば痩せるぞ」。
頭の中で良識が囁く。
だが仕事柄、それは許されない。