チャンピオンのパスタ

チャンピオンのパスタである。
パスタブランド「マンチーニ」の、パスタコンテストで、ぶっちぎりの一位だったという。
「アオリイカと未利用魚、スーナのパスタ」という名前だった。
未利用魚で作ったチュッピン(リグーリア風魚介のスープ)にアオリイカ、アクセントとして生姜の泡とバジル昆布、海藻を合わせてある。
口に運ぶと、海があった。
アオリイカの甘みとパスタが持つ甘みが共鳴して、「ああうまい」と、しみじみ呟きたくなる。
目をつぶれば、アオリイカが気持ちよさそうに大海を泳ぎ回っている。
そんなパスタでもあった。
作ったのは「デブスブリアンツァ」のスーシェフ、齋藤 弘一君36歳である。
奥野シェフの教えや発想を学び、独創的ながらアオリイカに対して愛のあるパスタを作った。
無口だけど、真面目な料理人なのだろう。
口下手なところは、奥野シェフと違うけどね(笑)。
おいしかったよ。