塩とウニ。

食べ歩き ,

塩水うにが届いた。
容器から塩水を流し、ザルに開ける。
バットにキッチンペーパーを敷き、ウニを丁寧に並べてペーパーをかけ冷蔵庫で20分寝かす。
冷蔵庫から取り出し、室温に戻す。
その時間を計算してご飯が炊き上がる。
よそったご飯にウニを乗せる。
本当はご飯全面に載せたかったが、貧乏根性が出て乗せられない。
だがこれだけでも、一膳のご飯が食べられるほど、うにに力がある。
力があるが優しい甘さで、品がある。
食べた後は圧倒感ではなく、何かぽっと心が温まった。
 
次の日はウニのパスタにした。
本来はカッペリーニだろうが、あえてフェデリーニにしてみた。
パスタがウニの甘みを受けとめる。
慎重に、控えめに塩をしたが、食べ終えてた時に、「いい塩加減だったよ」と、ウニから優しく声をかけられたのだった。