東京とんかつ会議第214回 日本橋「とんかつ伊達」ロース定食1200円
【肉2油3衣2キャベツ3ソース3ご飯2味噌汁2お新香1特記なし合計18点】各項目3点満点特記1点総計25点
去年8月に開店したとんかつ屋である。店内はまだ新しい店らしい清潔感が漂っていて,清々しい。
日本橋でこの値段ということを考えると、お値打ちだろう。背脂を掃除されたカツは珍しく背脂を手前にして置かれる。
サクサクと揚げられた中粗の衣は軽快で、ほんのりラードの甘い香りが漂う。聞けば、ラードと白絞油を半々で使われているという。油切れも良く、剥がれもない。ただ下側か湿っているのが惜しい。休ませ、肉汁を十分に落ち着かせてから切るべきだろう。
低温調理をしているとあるが、「つかんと」のように、一旦低温加熱してから衣をつけて揚げているのだろうか? 提供速度が速い。しかし惜しむらくは、肉の力がやや弱い。塩をかけてもあまり甘みが立ってこない。ソースがくどくないので、塩よりもソースをかけて食べるのがおすすめである。
お新香は、柴漬とキャベツの浅漬けと少しさびしく、味噌汁の具は、刻み油揚げとキャベツ。脇役陣では、キャベツの千切りがみずみずしく、よかった。
山本氏18点 河田氏19点