京橋「シェイノ」 パテアンクルートとブイヤベース。 2023.03.14 食べ歩き , 白身魚 , 海老 , 東京 , フランス料理 , 鴨ほか鳥類 , 貝類 , 鹿 , シャルキュトリー , フォアグラ , スープ Tweet パテアンクルートとブイヤベース。 これらをグランメゾンでいただいたらどうなるか。 その答えが目の前にあった。 キジと鹿とフォアグラのパテアンクルートは、そのバランスが優美で、キワまで焼かれた生地の香ばしさとともに、コーフンを呼ぶ。 とは書いたものの、完璧なパテアンクルートとは、このようには分析できない、言葉を発せさせないほどの均整美という力があるからである。 一方ブイヤベースは、魚介の質が極めて高く、それぞれが持つ香りや甘みが濃密な魚介スープと抱き合って、陶然とさせる。 味わいに潜んだ温かみに、夜がゆっくりと溶けていった。