「君たちのホントの酒量が知りたい」。
そう言ったらしい。
「なら見せてあげましょう」と、女子2人が立ち上がった。
「それなら、酒量の記録を取る必要があります」と、ドリちゃんが記録係を打って出る。
酒量限界部活動は、それぞれのイニシャルをとって、「MHK」の、命名された。
イワタヤボール、いわた焼きで盛り上がり、徒歩で近所の「興華楼」へ。
老主人と老女将の3人で営む、創業75年となる町中華である。
日本の有形文化財に指定したい、壮大な品書きが素敵だなあ。
もやし炒めでビールを飲み、レバーの辛子炒めを頼むと「辛さはどうする?」と聞かれ、答えに窮していると、「じゃあ辛口だ」と、おばさんは勝手に決める。
そこから車で京成曳舟にある、究極のガールズバー「岩金酒場」へ。
この店特有のボールの作り方を伝授しながら、お母さんからもらった豆まきの豆を齧る。
途中で酒を焼酎に変え、エビグラタン、カシラ焼き、はんぺん焼き、ナポリタンとソース焼きそばを肴にしながら、「ソース焼きそばに入れてはいけない具の話」と「グラタンに入れてはいけない具の話」で、大いに盛り上がる。
じゃあ次はもつ焼きだあと、堀切菖蒲園で70年続く「のんき」へ突入(チェーン店じゃないよ)
ここはシロがうまいんだぜい。
4軒目とは思えぬ勢いで、ガンガンもつ焼きを食い、ボールやら焼酎を飲む。
「さあいよいよ締めだ」と、都心に戻り、6軒目は「TAMA」へ。
部長ハイ、トマト部長ハイという、裏メニューをグイグイ飲みながら、ゴーヤ入りソーメンチャンプルやら、画期的な海ぶどう料理やなにやらを食べ飲み。てっぺんかだいぶ回って、店も終わり、MHKは解散しましたとさ。
でも記録係も酔ってたので、酒量記録はどうやらないらしい。
これもまた酔っ払いと可愛いとこ。