我が家のおせちに今年新たに「教授」が作ったおせちが加わった。
韓国のミシュランシェフたちから、教授と呼ばれるチョ・ヒスク女史である。
伝統韓国料理を伝授されており、自らも女性シェフとして店を持ち活躍されている方で、おせちという伝統がない韓国だが、特別に限定20食だけ作られるという希少なおせちである。
華やかな風呂敷包を解くと、10の料理が現れた。
下の段がそのまま常温で食べ、上の段は温めて食べるものだという。
にんにくとごま油が効いている料理は、今まで知ったる韓国料理だが、それ以外は初めて口にする味であった。
どれも素朴ながら、薬効を込めて食べる人の健康を念じた料理である。
韓国料理の概念をいったん脇に置き、一口一口、噛み締めながら食べたい料理であった。
一段
海老れんこん巻き、豆腐ソン、脯茶色(牛肉、桜エビ、あおさ海苔、きな粉)
長芋団子、ゆず袋(柚子、梨、五味子、干し柿、胡桃) 白木耳ナムル
二段
薬食(もち米、栗、棗、松の実、シナモン)、鮑チョ、ジョン各種(鯛、海老、エゴマ)、牛スネ肉餅チム。