「チャーリーハウス」ファンは、何年経っても、あの味は忘れないだろう
ところがある日、新宿を歩いていると「広東麺チャーリー」なる店があるではないか。
入れば、「チャーリー湯麺」「パーコー湯麺」「手羽先湯麺」「雪菜と筍麺」と、メニュー名こそ違うけど同じ料理があるではないか。
聞けばご主人の岩本さんは、長く「「チャーリーハウス」で働かれて、閉店後は葛西で店をやり、再び今年東京に戻って店を始めることになったのだという。
さっそく、「ネギパーコー湯麺」と、雪菜と筍炒めを頼むことにした。
運ばれて来た「ネギパーコー湯麺」は、かつての店と、ほぼ違いがない。
スープを飲めば、上品で丸く綺麗な味である。
かつての「チャーリーハウス」より、やや鶏ガラ出汁が勝っている気がするが、心を温めるスープである。
そして極細麺も健在で、ツルルと唇を過ぎ、軽快に口の中に吸いこまれていく。
「ああうまい」。
思わず独り言が出た。
カレー風味がかすかに効いた豚薄切り肉の唐揚げのパーコーも、雪菜と筍の変わりなく、懐かしさがこみ上げる。
平成が過ぎ、令和となった時代に蘇った、昭和の真っ当な良き味である。
閉店