明日から立春だというのに、至極寒い。
だが日差しは春で、空気は凛と澄んでいる。
洛北の菓子屋「宝泉堂」で一人、毛氈に腰を下ろしてまどろんだ。
庭はもう、春の気配が忍び寄っている。
つい開けたくなって、ガラガラ。
だまされた。
現実は寒い。
床の間には豆と鬼とお多福。
そろそろおうすとお菓子をいただこうかな。
緑は「新雪」 きんとんにつぶあん。
白は「雪中の梅」 じょうようにこしあん。
わたしはこしあん派。
理由は、菓子たるもの夢見心地でいたいから、なめらかな食感がとけいく感触がそうさせる。
練りに練った甘味にひかれるから。
でもここんちのつぶあんは、豆の香りと甘味がほどよくのこっていて、とても気分がいい。
なぜ雪中の梅というのかな。
ああ。
割ると答えあり。
手で持ってぱくり。
饅頭に手の味は欠かせない。
昼は「山ふく」で1800円定食いただく。
お豆さんの炊いたん ひうお、筍ご飯。よろし。
八坂神社で舞妓の舞い。
人すごし。
福豆300円で購入。
福引でスポンジ当たる。
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