晴れたら、東村山へ向かおう。
駅から歩くこと10数分、田んぼの中にその小さな店はある。
店に入ったらまず、肉汁うどんを頼む。
そして入口脇にある場所から好きな天ぷらを取り、おでんをよそう。
今日は、野菜かき揚げに、大根とウィンナーとこんにゃくの串にした。
ビールを頼み、うどんが来るまでしばし、昼の日差しを浴びながら、おでんと天ぷらを肴にして楽しむ。
それらがなくなる頃合いに、「肉汁うどん」が運ばれた。
「肉汁うどん」は武蔵野うどんの名物である。
東京はうどんじゃなくて蕎麦文化じゃないの?
武蔵野台地は水はけが良いため、水田が向かず、江戸時代から小麦や大麦が広く栽培されていた。
その関係でこの一帯は、一大うどん食文化圏で、多くのうどん屋がある。
しかも地粉である。
漂白しきってない地粉は、小麦の香りがあり、強い個性がある。
それが豚肉と野菜による熱い「肉汁」と、味を高め合って、実に合うんだな。
一月は正月ということもあり、金時人参を打ち込んだうどんと二種類の、紅白うどんであった。
冷たいうどんを熱々のうま味たっぷりの汁につけて、すする。
この喜びを知ってしまったら、抜け出せないよ。
もしお好きなら、猪や鹿、熊の肉汁うどんもいいね
ちなみに産みたて卵を使った、「玉子とじうどん」や「プリン」もオススメです。
東村山「野口製麺所」