東京とんかつ会議174自由が丘「天元」上ロースかつ定食1800円(昼のランチ時夜は1980円)
【肉3衣3油3キャベツ2ソース3ご飯3味噌汁2お新香3特記 ポテトサラダ1合計23点】各項目3点満点特記1点総計25点満点(20点以上は「とんかつ殿堂入り」候補)
最近会議で訪れたトンカツの新店舗は、どこもレベルが高いが、中でも群を抜いて、他のお二人同様、久々の高得点である(ご飯がまだだという方は、決して写真をアップしないでください。責任は問いません)
とにかく揚がっとんかつの一切れを、食べた瞬間の恍惚感が、たまらない。
ラードの甘い香りをまとった衣が、サクッと弾けると、豚脂の甘い香りが口の中を満たし、脂は夢のようにするりと溶けていく。
その誘惑的な香りの中から肉の旨味が滲み出る。一切れ食べただけで心をつかまれるトンカツである。
これがアグー豚の魅力だろう。肉自体の旨味は濃くないものの、脂のコクと香りの高さ、口溶けの良さか圧倒的で、うっとりとさせる。
ゆえにここでは、絶対にロースを頼まなくてはいけない。上ロースは、160gで、特上ロースは200gでリブロースだというから、あまつさえ脂の刺しが入った官能的な味わいだろう。
しかも高価な豚を使っているのに、お値打ちである。
ご主人は、元々ここで日本料理店をやられ、去年の11月にとんかつ屋に業態変更されたという。
それゆえか、香り高いご飯もぬか漬けもポテトサラダも、とてもおいしい。味噌汁は豚肉が入っていない豚汁で、やや味噌の香りに乏しかったものの、上出来である。
野菜と果物の完熟自家製ソースは、甘みが優しく、とんかつより主張することなく、この豚肉と実に合う(普通のとんかつソースの用意もあり)。
ゆえに塩もかけず、素のままとんかつを食べた方が、この豚の味は生きると思うが、ソースをかけてご飯をかきこむのも楽しい。
普通のとんかつの場合は、左が三番目くらいの一切れを食べ、最も味が濃い右端から二番目を食べることが多いが、このとんかつは違う。
最初は同じだが、端にはいかない。加熱が精妙て、中心がロゼ色にあがっているため、その状態を逃さないため、最初の一切れの両端を何もつけずに.急いで食べることをお勧めしたい。
その後に食べる、脂身が多く占める端の部分は、ソースと辛子をつけて食べると、ソースや辛子の酸味と脂の甘みが合わさって、おいしい。
衣が香り高いので、残った衣をご飯にかけ、塩をふり、『かつばら」にして食べると、笑いが止まらない。
山本氏
【肉3衣3油3キャベツ2ソース3ご飯3味噌汁2お新香3特記ヒレかつサービスランチ1合計23点】
河田氏
肉3、衣3、油3、キャベツ2、ソース3、御飯3、お新香2、味噌汁2、特記 なし 計21点