本日の次郎。
新イカを用意していただいた。
「ごめん」歯が新イカの身に入った時、そう言って震えた。
新イカの魅力は、この歯ごたえだろう。
柔らかいのでも歯切れの強さがあるのでもない、このいたいけな歯応えに、我々人間は、危うい美を感じてしまう。
切ない甘みが胸に染みていく。
その幼さを、人肌の酢飯のうまみが優しく見守っている。
その兼ね合いにも、胸が焦らされる。
お代わりして、親のイカと新イカを握ってもらった、
親は凛々しく、グッと顎に力が入り、いなせに千切れ、甘さがねっとりと舌にからまっていく。
に広がっていく。
そして新イカは、やはり弱々しく淡くあるが、やっとイカとしての尊厳を持ち始めた気配があって、「僕を噛むのかい?」という呟きが聞こえてくる。
かれい
新イカ
シマアジ
赤身
ちゅうとろ
おおとろ
シンコ
鮑
アジ
クルマエビ、
いわし
かつお
あじす
うに
小柱
いくら
スミイカ
新イカ
穴子
鉄火巻
玉子