東京とんかつ会議158 銀座「薩摩黒豚 宮忠」黒豚ロースかつ御前2000円

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東京とんかつ会議158銀座「薩摩黒豚 宮忠」黒豚ロースかつ御前2000円
【肉2衣2油3キャベツ2ソース3ご飯2味噌汁2お新香2特記なし計18点】各項目3点満点特記1点総計25点
和風スパゲッティ五右衛門や星乃珈琲、カレーの天馬な度を展開する会社のとんかつ屋さん。店内は清潔感がある。メニューを開けば、ロースとヒレだけで、メンチもエビフライもない、潔さがいい。
肉は黒豚らしい濃い旨みがあって。じっとりとうまい。特に脂に甘い香りとコクのような濃厚さがある。そのため右端の脂身が多い部分がおいしい。ただし保存の問題だろう。微かに豚臭さが感じられる。
油は菜種油中心だろうか。ラードのような甘い香りはないものの、上質の軽やかさと香りの良さがある。衣は中粗で、この存在感ある黒豚と合う。ただし、一切れを噛み切ろうとした時に、衣が剥がれてしまう難があった。
豆腐入りの赤だしの味噌汁は、香りはあるもののぬる過ぎではないだろうか。ご飯はやや香りと甘みに乏しい。「辛いので、かけ過ぎにご注意ください」と伝えられるソースは、カレー香があって、確かに辛く面白い。キャベツやカツにかけるのではなく、芥子的アクセントとして使うと面白いだろう。お新香は、壺漬けのたくわんの山川漬けだけなので、とんかつの合いの手ともならず、やや寂しい。
しかし黒豚を200g使ったカツがこの値段は、お値打ちだと思う。