うたかたの夢になるパスタ 2019.04.25 食べ歩き , 東京 , イタリア料理 , パスタ Tweet 口に入れて舌に着地した瞬間に、ふわりと消えた。 トルテローニである。 三角形に折って重ねているというのに、重なっていない。 いや重なっているのに、それを一切感じさせない。 皮もあんも同時に、うたかたの夢となる。 今自分で食べたのが信じられなくなる、パスタである。 これこそが、イタリアが作り上げてきた文化だろう。 そば職人、点心師がそうあるように、道を極めたパスタ職人にしか生み出せない、美である。 小石川「Base」にて。