東京とんかつ会議131回
池袋「君に揚げる。」嬉嬉豚ロースとんかつ定食(200g)850円
【肉2衣2油1キャベツ2ソース1御飯2味噌汁2お新香1特記なし計13点】
各項目3点満点特記1点総計25点満点
「とんかつは飲み物」に続いて、去年11月、池袋に変わった名前のとんかつ屋が出来ていた。「君に揚げる。」と、まるでラブコメアニメのようなタイトルで狙いに来ている。そのうち「TonKatsu LIFE」とか「俺のとんかつは間違っていない。」、「僕らのとんかつ」や「あの日のとんかつ」と言った店もできるのだろうか?
さて当店、豚肉卸業がやっているということで、ロースカツ200gを850円という都内最安値と思われる価格で提供している。しかも背脂をかなり掃除しての値段なので、肉の量だけを考えれば、相当お値打ちである。
揚げ手は女性、サービスも女性と、女性だけで切り盛られているのも、御茶ノ水「Tdining」同様、珍しい。そのせいなのか、僕が出かけた時は女性客も多かった。
とんかつは写真のように、一切れが肉面をこちらに向けて盛られる。やや突っ込んで揚げ具合で、肉のきめ細かさは感じることができるが、肉自体の湿度がやや失われているのが、残念である。それよりも表に向けられている一切れのの右隣に位置する、脂と筋が肉に入り込んだ部分の二切れは、筋に火が入りきっておらず、口の中でいつまでたっても噛み砕くことができずに残してしまった。そのため、「揚げ」という点で油を厳しく1とした。この辺りの揚げ具合を磨けば、もっと肉を生かせるだろう。
ご飯は蒸れくさいようなことはなく標準で、大盛り自由のキャベツもいい。ただソースはややくどく、お新香代わりに卓上に置かれているピクルスは、とんかつの相手としては甘い。またほうれん草ともやしの小鉢も、もう一工夫、二工夫必要である。味噌汁は、具の大根の厚さがバラバラで、脇役陣の見直しも必要だろうう。