「上海葱油拌麺」

食べ歩き ,

上海で食べたネギ油そばを思い出した。
確かあれは、ネギ油だけを作る職人がいて、店の営業が終わった後、5時間かけてネギ油を作るのだという。
浅草橋「蘭氏食苑」のそれは、そこまでにではないにしろ、香ばしく、食欲を煽る香りがある。
「上海葱油拌麺」は、小さい炒飯とスープ、おしんこに杏仁豆腐つきで600円と安く、トッピングは、烤麩の醤油煮150円.と高菜と筍の炒め物100円、揚げ豚の甘辛醤油ソースかけ200円ときた。
しかたない。一応全部とってみよう。
「全部」と頼むと「せんぷ?」と聞き返す。「全部」と指差して「ああ」というが、厨房から戻ってきて「せんぷ? 日本語ダメ」というので、「イーアルサン チャンクァ ALL」というと、「ああ」とニッコリされた。
入念に混ぜ混ぜして食べ、トッピングも随時混ぜ混ぜして食べてみた。
オススメは、高菜と筍の炒め物である。
食感のアクセントがあって、途中から混ぜて食べるといい。
烤麩は合いの手としてはいいが、豚肉は持て余してしまった。
この店はこの「上海葱油拌麺」が売りらしく、アチことに大きく写真が張り出されているが、誰も食べている人がいない。
確かに見栄えがシンプルすぎるものなあ。
逆インスタ映えだしね。
「上海葱油拌麺」普及の道のりは、遠そうだ。